◆事業承継に関する後継者育成の勘所について

【事業承継・後継者育成の問題点についてお聞かせ下さい】

 

※以下、ファシリテーター:F 伊豆田:I

今は事業承継が大きな問題となっていますが、伊豆田さんが思われる事業承継の最優先課題とは何でしょう?(F)

 

そうですね、一言で言えば「利益」だと思います。事業承継の問題を「件数」で分析すると間違った理解につながると思います。今、後継者不足で悩んでいるところや、やむを得ず廃業を考えているところは、事業規模が小さい程、確率が高まるんですよ。しっかりした財務内容で、将来的にも利益が見込めるところは、後継者の有無の問題よりも、相続対策等の資金の問題になってくるんです。(I)

 

ということは、現役の経営者が、しっかりとした利益が出る会社を作っておけば、問題はないということですか?(F)

 

完全に無くなるわけではありませんが、確率は大きく下がるでしょうね。個人事業者の場合、経営者自身の個人的な強みに依存して事業が成り立っていることが多いんです。これを早い段階で仕組み化し、組織体制を整え、経営者が離れても利益が出続ける組織風土を作っていく。これこそが、事業承継における最も大切なことだと思いますね。(I)

 

なるほど!だとすれば、事業承継問題は何から手をつければ良いのでしょう?(F)

 

そうですね、企業の置かれている状況によって様々なので、一概には言えないのですが、組織風土を作り上げ、さらに後継者を育てるには10年、20年という月日が必要だと思います。残念ながら、遅きに失した事業者も沢山あるのは動かし難い事実だと思いますね。だからせめて、若い経営者や後継者の方に、しっかりとした利益体質や組織体制を構築できる経営者に育って頂きたいと思うし、そのお手伝いをさせて頂ければと考えています。(I)

 

【後継者を育てるポイントって何なんですか?】

 

利益をあげる経営者を育てるって、なんだか漠然としていてよくわからないのですが、上手くいく経営者と上手くいかない経営者の違いってあるんですか?(F)

 

これも難しい質問ですね。短期的に言えば、流行の風に乗って上手くいく場合もあれば、過去からの資産や既得権益よって上手くいく場合もあるし、天才的な能力で上手くいく人もいますしね。(I)

 

そうですよね。一言では言えないですよね。でも、だったらどのような育成方法が適しているのか、わからないのではありませんか?(F)

 

その通りです!単に儲けるだけの人を育てるのなら、投資活動や資産運用の講義をしても良いわけですよ。だから私たちの場合、後継者育成の目的や対象を定義しているんです。(I)

 

そうなんですね。何ですか?それは!(F)

 

「関わる人を豊かに、幸せにしていく」ということです。経営者というのはリーダーですよね。個人事業主の方はともかくとして、従業員を雇用されている方について言えば、彼らには「立場と責任」がありますよね。リーダーとしてどのようにフォロワーを導くかによって、その人生に大きな影響を及ぼす立場にあります。それなのに、沈没しそうな船から一番に逃げ出すようなリーダーであっては困るわけです(笑)

だから私たちは、「人を幸せにしたいと願っている人と企業」を対象にさせて頂いています。短期的に、ただ儲かればいいだろうという人は、私たちのお客様ではありません。(I)

 

なるほど。経営の中身が大切だってことなんですね。(F)

 

その通りです!

私たちは、50年、100年、200年と継続していく企業のリーダーを育てたいという想いがあります。このような視点に立てば、後継者育成に欠かせない要素が明確になるんですよね。(I)

【後継者育成に欠かせない要素って何ですか?】

 

私たちが考える後継者育成に欠かせない要素とは、「正しいアンテナの周波数」と、その「電波の強さ」なんです。もちろん経営者として学んで欲しい知識は沢山あります。でも、どうでしょう。知識の勉強だけなら、本気で学べば1年か2年で十分なのではないでしょうか。(I)

 

そうなんですか?色々専門的な知識が沢山あって、経営するって大変だなと思っていたのですが。(F)

 

もちろん専門的な知識は山のようにありますよ。でも、それは二次的に大切なものなんです。極論すれば、ある程度お金を払えば、専門スタッフとして問題解決をお手伝い頂くことも可能なんですよ。でも経営者として、まずなくてはならないのが「正しいアンテナの周波数」と「電波の強さ」なんです。(I)

 

う〜ん、私にはちょっとわかり難いですね。もう少しわかりやすく教えて頂けますか?(F)

 

そうですね。「電波の強さ」は経営に傾ける情熱のことです。これはわかりやすいでしょ!(I)

 

えっ、情熱がない経営者なんているのですか?(F)

 

ここが後継者の難しいところなんですよ。私自身も後継者でしたからよくわかるんです。何もないところから「やりたくて始める創業者」と、最初から形があって「守って当たり前と言われる後継者」の間には、埋めがたい溝があるんですよね。(I)

 

そうなんですか。でもそれって、人材育成によって変えることができるものなんですか?(F)

 

できます!私自身が体験済みですからね。自信を持って変えることができると断言しますよ。ただし、素直な心で学ぼうとする人に限りますけどね(笑)(I)

 

なるほど〜、興味深いですね!大切なポイントは何なんですか?(F)

 

それがもう一つの要素である「正しいアンテナの周波数」なんですよ。この周波数が正しくないと、成果を獲得するために必要な情報が正しく入ってこないんです。商品開発をしても自己満足になっちゃうし、おもてなしやサービスの品質も落ちちゃう。もちろん正しい情報発信もできませんし、もっと大切なことは、良い人とのご縁に恵まれないんですよ。お客様についても、一緒に働く仲間についても、周りにある全てのご縁と、周波数が合わなくなってしまうんです。逆にこの周波数が合えば、経営という仕事のやり甲斐や誇りに気づき、熱い情熱が湧いてくるんですね。(I)

 

凄いですね!その周波数、私にも教えて下さい。(F)

 

ハハハッ、随分簡単に言いますね(笑)この周波数に合わせるって大変なんだよ!(I)

 

そうなんですか?ラジオのチューナーみたいに合わせたら良いんじゃないんですか?(笑)(F)

 

うん、そうなんだけど、よく考えてみてよ。その周波数に合わせるということは、その他の全ての周波数の音を消してしまうってことだよね。まさに一心不乱に無我夢中ってことでしょ。(I)

 

そうか、あれもこれも楽しむってわけにいかないんですね。(笑)(F)

 

そうなんですよ。日々の言葉や行動という「ツマミ」を、常に正しい周波数に合わせて固定しておかないと、綺麗な音声は聞こえないですよね。世の中には色んなチャンネルがあって誘惑が多いんです。あれもこれもと少しずつブレてしまうと、ノイズだらけの生き方になってしまうんですよね。

【正しい周波数に合わせるにはどうしたら?】

 

そのためには、まず正しい周波数とは何かを学ぶ必要がありますよね。そして、それを自分のものとして受け入れて、正しくツマミを合わせていく決意と日々の実践が必要です。ここが多くの人に嫌がられるんだけどね(苦笑)

でもそれが本質なので、耳障りの良い発言、例えばよくあるキャッチコピーで、「たった3日で誰でも成功する」みたいな嘘は言いたくないんだよね。そんなに簡単なら、今世の中は成功者で溢れてる(笑)

そして、決意と実践をするためには、リーダーには大局観が欠かせないんですよ。(I)

 

大局観?また、難しい言葉が出てきましたね。(F)

 

ごめんなんさい、難しく言うつもりじゃないんですけどね。要するに、広くものごとをみて、その要素と要素をつないでいる縁という糸に気付かないといけないんです。それには、現時点を水平的に見るヨコ糸だけではなく、歴史のつながりを見るタテ糸が大切なんですよ。(I)

 

なるほどって、本当はよくわからないんですけど、それがわかるとどうなるんですか?(F)

 

それがわかって初めて正しい周波数を理解できるようになるし、そこから感謝の心が生まれるんですよ。そして、感謝の心から志という目的が生まれる。だから、その周波数に合わせようと自らを変化させる「スタートライン」に立てるんです。(I)

 

え〜っ、まだスタートラインなんですか?(笑)(F)

 

そうですよ!ここから先が、実は本当の学問であり「実学」の世界なんです。だから若い経営者の方々と、ここから先を目指して共に頑張る同士として切磋琢磨し、一緒に研鑽していきたいなと考えているんですよ。単なる知識ではなく、本物の経営者を目指してね!(I)

 

それが学べる場って、あるんですよね?(F)

 

はい、「志動塾」というのがあります!人間と歴史、加えて経営の3本柱で、正しい周波数を学び、リーダーとしての帝王学を身につけていく講学の場です。そしてこれから、新たに各地でどんどん展開していきたいと思っています。(I)

 

 

 今日は、貴重な時間をありがとうございました。なんだか大変そうな雰囲気だけは伝わってきましたが、人を幸せにしたいと願うリーダーが増えてくれると、私たちみんなも幸せになれそうですから、是非とも頑張ってください!応援しています!!(F)